著書

殿木達郎の著書

『崖っぷち社長が教える! ピンチを乗り切る「なぜ?」「どうする?」の使い方』(
2019年3月 standards刊 )

≪失敗が経営者を大きくする。≫
≪ダサダサの失敗にこそ、成功の秘訣がある! ≫

役員の裏切り、経理の逃亡、パワハラ社員の暴走、
労基署からの指導、株主の恫喝、売掛金の踏み倒し、
想定外の訴訟沙汰、慢性的な資金難、突然の契約打ち切り…

すべてを乗り越えた18年の軌跡。

元IT社長が傷だらけになりながら学んだ、
小さな会社のためのサバイバル経営術。

会社経営十八年。なんとか続けて現在起業二社目。
殿木達郎です。
そんな僕は、自分のことを「崖っぷち社長」と呼んでいます。
なぜなら、起業してずっと失敗続きだったからです。
そこで開き直って、自分の失敗談をこの際、本書に一挙に吐き出して公開することにしました。
「そんなこと、自虐ネタにしてどうするんだ?」と思われるかもしれませんが、
世の経営者の皆さんに僕の失敗談をお話しすると、
「実は僕も同じような経験をしてるんですよ」と
〝あるある〟話で盛り上がることがよくあるからです。
皆さん、結構、失敗という大変な思いをたくさんしているんですよね。
しかしそれは言わないだけ。
いや、言わないじゃなくて、言えないですよね。
普通は、絶対に。
失敗を語るなんて、それって、「経営者失格です」と自分で言っているようなもの ですからね。
失敗した自分に社員がついてきてくれるのか?
周りにバカにされやしないか?
そんなことを考え出したら、うかつに失敗談は口に出せません。
むしろ、見栄でも、カッコいい経営者像を演じてしまうものなんです。

ではなぜ、僕は今、失敗談を赤裸々に語る気になったのか?
それはこれから起業しようとする方々や、すでに起業して頑張っている皆さんに、
無駄な苦労や、しなくてもいい遠回り、過剰な心配をしてもらいたくないからです。

起業してみると、まあ、次々に予想外のことがたくさん起こって、悩みは尽きません。
笑い事ではすまされず、悩んで、苦しんで、生きていることが辛くなって、ついには命を断つことを考えることもあるでしょう。
実は、元来とても能天気な性格の僕ですら、今でこそ言える話ですが、三回ほど、いっそ死んでしまえば、と考えたことがありました。
でもですね、不思議なもので、そういう瞬間に決まって天の声が聞こえるんです。
といっても、オカルトの心霊現象ではないですよ。
ある種の〈気づき〉みたいなものでしょうか。理屈では説明がつかないのですが……。
かいつまんで言えば、
「今のうちに失敗しておいて良かった! 」
「失敗にも学ぶべきことがある! 」
「失敗を糧にこれから成長すればいいのだ! 」
ということでした。
そう開き直ることで、続けていくことができたと思うのです。
「僕は、まだ、成功者とはいえない。でも、諦めてはいない。失敗続きでも、土俵か ら降りない! 」
そう、自分を奮い立たせて十八年が経ちました。

そんな僕は、気がつくと、起業されて業績が思わしくないと悩んでいる方から、相 談をされるようにもなりました。
悩みを訊くと、たいてい、自分の経験と重なります。
なので、自分のことに置き換えてアドバイスします。それが、実感値としてよくわ かるのでしょう。
「殿木さんも、そんな大変な思いをしたんですね」
と、笑顔になります。

僕の人生には、失敗がぎっしり詰まっています。
その人生を振り返り、この本では具体的な失敗の事例を挙げて、
「なぜ、そんな失敗をしてしまったのか?」
を徹底的に洗い出し、そして、今だから言えることですが、同じ失敗を繰り返さないために、
「どうすればよいのか?」
を、僕なりにお伝えさせていただければと思います。
実体験をできるだけ赤裸々に伝えることで、来たるべき不測の事態への備えにしてほしいというのが僕の願いなのです。
どのような危機的状況に陥っても諦めずにビジネスを続けてきた僕の経験から、
これから起業を目指している方、すでに起業はしたが経験が浅く、
経営に不安を感じている方々のお役に立てれば本望です。

ソーシャル時代に音楽を” 売る” 7 つの戦略』(2013年10月 リットーミュー ジック刊 )

音楽ビジネスには、あらゆるデジタルビジネスのヒントが隠されている!

本書ではソーシャル時代に音楽を“売る”ための戦略を、ソーシャルメディアを土台にして、PR、ミュージックビデオ、レガシーメディア、ディストリビューション、ライブ、成果報酬型プロモーションの7つのフェイズに沿って、豊富な取材や実例を元に紹介しています。執筆に当たったのは、音楽の世界で活躍している実業者の4名。そう、全員が専門家で当事者です。そんな彼らが占う音楽の未来は、どこを向いているのでしょう? すべてのミュージシャンやスタッフが“音楽人”として、楽曲とリスナーをつなげる役割を担っていく時代に必要な新・常識が、ここにあります! そしてその新・常識は、あらゆるデジタルビジネスに応用可能なヒントでもあるのです。